メンデレーフの嘆き
げっ、高校の教科書から周期律表が消えてたのか?! 消えていたこと自体もそうだが、消えていたことを知らなかったことにもショック… 化学系であの表を知らないのは致命的なような気がするのだが。
技術立国だなんだかんだ言ったって、やはり日本で実権を握っているのは文系の人たち。政治だって経済だって。指導要領を策定したお偉いさん達が自分が学生の時に苦労した理数系科目を目の敵にして、どんどんその内容を削っていったのが前回の指導要領の改訂だったと思うのは、俺の勘ぐりすぎ? 実際、あの時も批判の声は理科系の人たちからの方が大きかったと思う。
しのぶさんが引用しているサイト(水兵リーベの悲劇)にもあるように周期表は「社会にとっての世界地図、国語にとっての50音表」だ。この4年間、周期表を教えずに一体どうやって化学を教えていたんだろう。現場の先生方の苦労はいかばかりであったろうか。
「偉い人にはそれがわからんのですよ。」
大学、特に理系学部で勉強するには最低限身につけておく必要がある知識って言うもんがある。知識は研究をするための道具なのだ。箸の使い方が解らずに飯が食えるわけがない。そんな学生の知識を補完するためには、結局大学でも高校の授業の延長のような講義をせざるを得ないだろう。学生達は大学にまで行ってそんな講義を受けたいのだろうか?(う〜ん、今時の学生ならそんな授業の方が良いというのかも知れないが(^_^;)で、やっと大学らしいことが出来る知識が身に付いたと思ったら就職活動が始まるわけで… かくして日本の高等教育は迷走する。
« ハンディGPS(BlogPet) | トップページ | キムワイプ »
コメント
この記事へのコメントは終了しました。
トラックバック
この記事へのトラックバック一覧です: メンデレーフの嘆き:
» (続・周期律表)Solid Days: メンデレーフの嘆き [さとしすの本八幡な日記]
前記事にトラックバックしていただいた記事に自分の思っている事とぴったりの文があ [続きを読む]
トラックバックありがとうございます。
本当にちょっと驚きというか、一体どうやって化学の勉強してたんでしょうね???
というより、周期表がない状態でどうやって化学式とか教えていたのか
先生たちも大変だったでしょうねえ・・・。
さのしさんのおっしゃるとおり、
中学高校である程度基礎をやっておかないと、
大学で専門分野に行ったときに
苦労するのは学生本人だと思うのですけどねえ。
復活したということは、やっぱり「削除したのはマズかった」
ということなのでしょうけど
ゆとり教育世代の子供たちは良い迷惑ですね。
ちょっと前に「日本の学生は外国の位置を良く知らない」
というニュースがありましたが
そのニュースをテレビで見たときにアメリカ人のコメンテーターが
「ようやく日本もアメリカ並みになった」
(アメリカ人も自国以外は良く知らない)
と言っていたのが印象的でした・・・・。
投稿: しのぶ | 2005.03.12 09:32
ホントはこのブログでは自分の職種は秘密のはずだったんですけどね。しのぶさんのエントリーに思わず反応してしまいました(^^ゞ それほどショックだったんです、周期表が消えていてていたことが。
多分周期表が教科書から消えてたとしても、先生方は副読本やプリントで補っていたとは思うんですけど、指導要領の策定委員会はなぜそんな大事なものを削除したんでしょう。
研究職採用の新入社員に営業も知ってないといけないからと言って研修期間中に営業を経験させるという話を良く聞きます。おそらく一般の人達は理系だけに偏った考え方をしないために良いことだと思っているんでしょうが、営業職採用された人たちに研究を経験させるなんて言うことは聞かないですよねえ。それに研究職だと一番出世して研究所長止まり。それ以上出世するには文系職に移らないと無理という話は良く聞きます。
今回の周期表復活は喜ぶべきことではあるんですが、なぜ一時的にでも消えてしまうなどと言うことが起こったんでしょうか。結局、日本では何事も決定権は文系の人たちが牛耳っていて、理系は”世間知らず"と言うことで冷遇されてるんですよ。そりゃあ理科離れも起こるはずです。
アメリカ人が他の国を見ていないのは今に始まったことじゃないですからねえ。今時、単位がメートル法じゃないのはアメリカ(とイギリス)ぐらいですし。目に触れる機会の多いハリウッド映画では華氏温度やマイルやポンドを使っていますが、隣のカナダでさえメートル法を使っています。
ちょっと話題ずれましたかね(^^ゞ
投稿: さのし | 2005.03.14 03:03